2016年07月10日

茜さんより

守り人誕生20周年、おめでとうございます!
7月10日は守り人誕生日(『精霊の守り人』の発売日が7月10日だったようであるという情報に基づいて一部のファンが私的に定めた記念日)なので、それに合わせてお祝い申し上げに参りました。

私個人としては、今年で守り人に出会って15年。
最初に手に取ったのは、図書館で偶然目にした『夢の守り人』でした。
冒頭からいきなり、眉ひとつ動かさずガルシンバの膝の筋を切っちゃったバルサに、まだ可愛げの残っていた思春期の私は「なんて怖い人なんだ!」と内心の動揺を隠せず、とんでもない本を選んじゃったかな、と思いながらもぐいぐい引き込まれていって、気がつけばユグノと共に涙を流し、すっかり物語の中に取り込まれていたのを覚えています。

そして何より、一番印象に残ったのがバルサの台詞。
「もしっていうのは、苦しくなったときに見る夢だよ。目ざめてみれば、もとの自分がいるだけさ。――夢を逃げ道にできるような人生を私は送ってこなかった」
こんな台詞をさらっと言ってしまえるバルサ。
悲壮な決意や覚悟を伴うのではなく、ごくごく当たり前のことのようにそれを言えるようになるまでに、彼女はどんな人生を送ってきたのだろう。
バルサとは、なんと強く生きる人なのだろう。
殴られたような衝撃と共に、私はそのとき心底、バルサという人間に惚れ込んだのでした。

それから15年。
あのときはまだ「守り人三部作」なんて言われていたシリーズも、あれよあれよという間に外伝・続編が出ていって、すっかり大所帯になりましたね。
ラジオドラマ、アニメ、コミカライズ、実写ドラマ……と、各種メディアミックスも見守ってまいりました。
いずれも素直に喜んでおけばいいのに、頑固な原作ファンとして、「キャラが削られた!」とか「イメージが違う!」とか、わあわあ騒いでおりましたが、それでも好きな作品が広がっていくのはありがたく、また放送日にテレビの前に座って待つのは、実に心躍る時間でした。
シリーズの成長をリアルタイムで見守ることのできる出会い方をしたことを、一生の幸運と思います。
実写ドラマもまだまだ続いていきますが、今後もシリーズに一層の発展あれ、と祈ってやみません。

私事ではございますが、守り人を通して出会った一番古い友人とは、長いもので、リアルでも10年の付き合いとなりました。今や一番頻繁に遊ぶ友人の部類です。
その出会いの場は他ならぬ、「守り人の洞窟」さんと「夢見る魂の語り部」さんでした。
この場を借りて、白井さん、由良さんに、改めて御礼申し上げます。
交流の場を設け、あたたかく見守ってくださるお二人の力あればこそ、これほど長く守り人を愛し続けてこれたのだと思います。

本当は、もっともっとお祝いの言葉を並べ立てたいし、バルサに惚れ込んだその日からバルサのようにうなじで括りたくて髪を伸ばしはじめた話とか、シュガさん(つい「さん」付けで呼んでしまいます)のことがどれほど好きであるかとか、語りたいことはたくさんあるのですが(笑)、また別の場所にいたします。
語りの種が尽きぬほど、多くの思い出を守り人にもらってきました。
もはや「人生の一部」などという言葉ですら、言い表せないほどに。

これからもずっと、大切で大好きです。
posted by しらい at 00:40| Comment(0) | お祝いメッセージ

2016年07月03日

小笠原功雄さんより

実はそれ以前から「上橋菜穂子」の名は知っていました。それが「精霊の木」のある書評で『○○(今も活躍するある作家名)より優れた作家が現れた』という今考えると、とんでもない一節のインパクトでした(苦笑)。
第3作目の新刊「精霊の守り人」が書店に平積みされているのを見た時、私は確かに「来るべき時が満ちた」と直感しました。今思うとそれは表紙と挿絵を飾る画家に二木真希子氏を得たことに起因していたのかもしれません。一読してその期待は裏切られませんでした。
その読後感は少年達に「人間とは何か」を考えてもらいたい時、そのために必要な要素は全てここにある、でした。
端正な小説の中に、人間がその内外に抱える、生と死、平和と戦い、富と貧困、国家と個人、権威と世俗、権力と義務、自国と外国、官と在野、聖と俗etc.ありとあらゆる対立と矛盾した存在。
しかし、まともに考えたら押しつぶされてしまいそうなこれら人間の業を、バルサを中心に魅力的な登場人物が哀愁に満ちた物語に変えて伝えている。
初見の時から今も涙を誘われる場面が二か所あります。一つは、タンダがバルサの傷を縫いながら無言の二人の胸にこみ上げてくるものがある場面。もう一つはラストシーンの「ああタンダの山菜鍋が食べたいな」。語り尽せない二人の歳月の重みが胸を打ちます。
その後の二十年、歳月の重みに色褪せるどころか、荒地を裸足で駆けるような大胆でスケールの大きい物語は、その後の作品群と共に生命の躍動するたくましさを増し続けています。
20年の歳月は私達にとって重いものでしたが、この永遠の物語には単なる通過点でしかありません。
posted by しらい at 01:16| Comment(0) | お祝いメッセージ

2016年06月19日

GONTAさんより

守り人20周年記念おめでとうございます。私が守り人シリーズに出会ったのは、NHKドラマ精霊の守り人の番宣を、見てドラマを見る前に原作を、読んでみたいなと思ったからです。そう、ニワカなのです!
ドラマの方は、残念ながら第1話で、リタイアしましたが・・・
 日本にこんな素晴らしいファンタジー作品が存在しているとは、感動しました。
「指輪物語」に夢中になった中学生の頃のように、一気に全巻読みました。
今後も何度も、何度も読み返すと思います。
大切な宝物が、増えたようです。

もっと早く知ってたらと思う反面、人生の後半でこんな素晴らしい作品に出会い幸せです。

息子に私が死んだら、お棺に「指輪物語」と「守り人シリーズ」入れるように遺言しましたwww
posted by しらい at 22:09| Comment(0) | お祝いメッセージ